日本初、ドローンのレベル4飛行による医療物資輸送プロジェクトを実施します

実証実験のご案内

株式会社三菱総合研究所は、東京都の委託を受け、ドローンを活用した物流ビジネスの社会実装が期待されるプロジェクトとして2022年7月28日に選定された、KDDI株式会社、KDDIスマートドローン株式会社、日本航空株式会社、東日本旅客鉄道株式会社、株式会社ウェザーニューズ、株式会社メディセオによる、ドローンを活用した医療物資輸送の検証を実施します。

このプロジェクトは、都内におけるドローン物流サービスの早期の社会実装を目指すもので、2022年度はドローンの遠隔自動飛行による医療物資輸送を1カ月間実施し、安全性を検証したほか、小学校でドローン教室を実施するなど、地域住民の認知度・理解度向上にも取り組みました。2023年度は日本で初めて1、医薬品をドローンのレベル4飛行で輸送し、ドローンによる医療物資輸送サービス開発にあたっての課題抽出を行います。

1:本プロジェクトにおけるレベル4飛行は日本国内としては3事例目となりますが、医薬品のレベル4飛行による輸送としては国内初の事例です。

開催概要

2023年12月の平日日中帯に、医療物資輸送サービスを想定したドローンのレベル4飛行作業を行います。檜原診療所(東京都西多摩郡檜原村三都郷2717番地)と特別養護老人ホーム 桧原サナホーム(東京都西多摩郡檜原村3791番地4)を結ぶ、有人地帯の上空を含む飛行ルートを設定し、物流用ドローンの自動飛行による医療物資輸送を行います。飛行経路は以下の図に示す通りを予定しています。

日時

2023年12月14日(木)~12月20日(水)の午前10時頃から午後4時頃まで、1日最大3往復程度の飛行(予定※)
※実施日程および飛行時刻については、作業準備状況および当日の天候の状況を勘案して決定します。

主催

KDDI株式会社、KDDIスマートドローン株式会社、日本航空株式会社、東日本旅客鉄道株式会社、株式会社ウェザーニューズ、株式会社メディセオ

場所

東京都西多摩郡檜原村

ルート

檜原診療所~桧原サナホーム(往復約4.8km)

医療物資輸送ルート
国土地理院地図(https://maps.gsi.go.jp/)に基づきMRI作成

使用機体

株式会社ACSL社製「PF2-CAT3」

2:株式会社ACSL、「ACSL、日本初、レベル4対応の無人航空機の第一種型式認証書を国土交通省より取得」 

検証項目

  • レベル4飛行許可取得に求められる体制および実運用上の課題抽出
  • 医薬品配送ガイドライン3対応に求められる体制および実運用上の課題抽出

本検証の終了後、2023年度中にドローンポートの導入にかかる検証などドローンによる物流サービスの実装に向けたさらなる検証を行う予定です。今回のレベル4飛行を伴うサービス検証と合わせて、技術面や運用面、ビジネス面の課題を抽出し、恒常的なドローンの飛行に必要な安全運航体制やビジネスモデルの検討を行います。また、2024年度には都心部でのレベル4飛行を見据えた長期的なドローンのサービス実証を行う予定です。将来的には、ドローンを活用したまちづくりの実現に向け、物流をはじめとする多様なサービスの展開を目指し、プロジェクトを進めていきます。

3:厚生労働省、国土交通省、2023年3月発行「ドローンによる医薬品配送に関するガイドライン」 

内容に関するお問い合わせ

株式会社三菱総合研究所
〒100-8141 東京都千代田区永田町二丁目10番3号
担当:宝川、石塚、丸山
Tel:03-6858-3729/080-6771-9359
E-mail:drone_tokyo@ml.mri.co.jp

なお実証飛行の詳細については、実施主体であるKDDI株式会社の下記窓口にお問い合わせください。

KDDI株式会社 広報部
Tel:03-6678-0690

メールでのお問い合わせについて

更新:2023.12.8

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