量子コンピューティング技術の実用化に向けた知識習得ワークショップ

概要

戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第3期の課題「先進的量子技術基盤の社会課題への応用促進」※1に関連した調査研究の一環として、「量子コンピューティング技術の実用化に向けた知識習得ワークショップ」(共催:内閣府、国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構)を開催いたします。

量子技術はその多くが未成熟な段階でありながら、創薬・医療や材料、金融、エネルギーなどの幅広い領域における利活用、実用化が期待されているエマージング技術です。特に量子コンピューティング技術は、さまざまな社会課題を解決しうる手段としてポテンシャルを秘めており、世界中で研究開発が活発に行われています。

2022年に政府が策定した「量子未来社会ビジョン」※2では、目標の一つに、2030年までに国内の量子技術の利用者1,000万人を掲げています。また、当目標を実現するための実行戦略として2023年に「量子未来産業創出戦略」※3が策定され、量子コンピューティング技術の発展・普及を担う人材の育成が進められています。

こうした背景の下、具体的な学習・実践経験を皆さまに提供することで、量子技術に対する興味・理解を深めていただくことを目的とし、本ワークショップを開催します。本経験を通じ、実用化を進めるための基礎的な知識を習得していただくことで、将来的に参加者の皆さまが量子コンピューティング技術を実用化するためのノウハウを獲得いただきます。

※1:戦略的イノベーション創造プログラム(SIP:エスアイピー)については以下をご覧ください。
https://www8.cao.go.jp/cstp/gaiyo/sip/

※2・3:量子未来社会ビジョン及び量子未来産業創出戦略については以下をご覧ください。
https://www8.cao.go.jp/cstp/ryoshigijutsu/ryoshigijutsu.html

開催概要

開催日
実施方法・場所
共催
事務局

プログラム

DAY1では量子コンピューティング技術について概要をご紹介し、業界動向、事業化に向けたヒントなどをご紹介いたします。DAY2・DAY3では、量子コンピューティング技術の中でも特に実用化に向けて注目されている2つの技術に焦点を当て、テーマごとに講義・実習を行います。

これらの講義・実習は、量子コンピューティング技術の研究開発、活用支援等に取り組むblueqat株式会社との連携の下で提供いたします。

DAY1:量子コンピューティングの概要、技術動向に関する座学、業界動向や最新情報

・13:00–13:10 開会の挨拶
・13:10–14:10 ワークショップイントロ・量子コンピューティングの概要
・14:15–15:00 事例紹介・業界動向・最新情報
・15:00–15:15 質疑応答
・15:15–16:15 事業化に向けたヒント・概要
・16:15–16:30 DAY2に向けたまとめ

DAY2:量子機械学習と最適化計算に関する座学、実機・シミュレータの利用方法の説明、コーディング(チームごと)

・13:00–13:15 イントロ
・13:15–13:20 移動(グループ別)
・13:20–13:40 アイスブレーク(チーム分け)
・13:40–14:40 量子機械学習と最適化計算に関する座学
・14:40–15:40 実機およびシミュレータの利用方法説明
・15:40–16:30 例題を用いたコーディング演習
・16:30–17:30 その他の事例紹介/チーム内で事業化アイディア出し
・17:30–18:00 チーム別での発表

DAY3:コーディング(DAY3の続き、チームごと)、成果発表、認定証授与

・12:00–12:15 イントロ
・12:15–14:30 DAY2で出したアイディアをもとに技術応用検討
・15:00–16:00 発表準備(学んだことのまとめ、事業化アイディア共有)
・16:00–17:00 成果発表
・17:00–17:15 総括・質疑応答
・17:15–17:30 認定書の授与※4
・17:30–17:45 閉会・事後アンケート

※4:当認定証は国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構、内閣府から公式に発行されるものではなく、本ワークショップを連携して実施するblueqat株式会社から独自に発行する認定証となります。あらかじめご了承ください。

詳細テーマ

応募時にどちらかを選択いただき、DAY2・DAY3ではテーマごとにチーム分けをして量子コンピューティングの実践方法を学習いただく予定です。ご興味のあるテーマを選択ください。

A)量子機械学習
気候変動や生産異常検知など、SDGs・ESGに関連するテーマについて、データの取り扱い方から学習・推論の方法を学ぶ。利用する技術は量子ゲート(インスパイア-ド技術含む)式を予定する。

B)最適化計算
シフト最適化や物流最適化など、2024年問題を見据え、定式化やパラメータ調整の方法などを学ぶ。利用する技術は量子アニーリング(インスパイア-ド技術含む)を予定する。

※詳細テーマの内容は変更となることや、必ずしもご希望に沿えない場合がございます。あらかじめご了承ください。

申込要領

対象者
定員
参加費
その他留意点

お問い合わせ先

お問い合わせ

株式会社三菱総合研究所
〒100-8141 東京都千代田区永田町二丁目10番3号
当社ワークショップ事務局
担当:田中、磯貝、山野

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